設立経緯
千m級の山を抱える県境の里山にて、伊藤芳高さんが2万㎡の森を一人で切り開き、17年の歳月を掛けて350種の山野草を育て植えられ、「山野草のエキ」を作られました。今では四季を折々の花が次々と咲き、遠く県外からも見学者が絶えない無料で見られる西日本唯一の山野草の森です。
しかし伊藤さんも今年で92歳と高齢になられたことから、最近、イノシシや倒木・雑草等で山野草のエキが荒れ始めました。一度荒れた森は二度と元には戻らず、貴重な自然の財産も失われてしまいます。このため、その危機的な状況から、自然の宝であり地域の宝でもある山野草のエキを守るために、6月に有志が集まり『「山野草のエキ」保存会』を発足し、活動を開始しました。
活動の目的
〈地域の宝を守り〉
- 2万㎡の森をイノシシ侵入から守る防護柵の設置
- 倒木の整備
- 草や藪の除去
〈地域の 宝を西日本一の宝に〉
- トイレの設営
- 休憩所の設営
- 山野草表示板の作成と管理
- 来園者の園内マップ作成
- 遊歩道の整備
〈疲弊する地域に山野草の力を借りて希望の里山に〉
地域創生の為の様々なイベントを始めとした地域の活動と連携させ、都会の人々の心のアオシスの里にする
現在の活動内容
「山野草のエキ」保存会を結成し、最初は維持・保存を目的に、6月~7月に掛けてイノシシ防護柵を400m設置し、同時に募金活動を行いました。現在は毎月の第1・第3水曜日に倒木の処理、藪の除去など進めています。
また、山野草のエキを含めた自然をどのように保護し、広めていくかなど、今後の方向性の検討や情報交換を月に1回実施しています。
山野草のエキ以外にも、弟見山、長野山、二所山田神社など、地域に眠る山野草群があり、鹿野地区にある山野草カフェ等と結びつけて大きくアピールする事で、地域を活性化させたいと考えています。
- 山野草のエキのベニヤマシャクヤク
- 弟見山の3~400続くカタクリ
上記の山野草群は、どれも西日本一のクラスで、わざわざ遠方から訪れる方もいるほどの場所となっています。
この山野草群は過去盗掘されることが大きな問題でしたが、山野草群を一つに結び付け、自然公園のように整備して大々的に広くアピールする事で、盗掘のリスクが減ります。また、これらの山野草の花々や自然の力で、都会に住む人々の心を癒すことも期待されます。このほか、訪れる人が増えることによって、地域の交流人口が増えれば、そこに住む住民達が自然の偉大さを改めて知り、地域のこれからの可能性を感じてもらえるきっかけにしたいと考えています。
今後の活動計画
- トイレや休憩所の設営、園内のマップ製作、遊歩道の整備、園までの誘導看板製作取付け。
- 園内の山野草を種から増やし、同時に地域のパブリックスペースにも山野草を植え、地域全体を山野草のイメージにする。
- 地域の山野草群を一つに繋げて戦略・戦術を考え西日本一の山野草の里としてアピールする。その策として、今関わって頂いているデザイナーと共に、それぞれ三様のポスター展を大々的に11月に開催する予定。
団体概要
代表:福田 清治
〒745-0301 山口県周南市大字大潮659-1